訳:クラウドへの移行の理由(もしくは移行しない理由)
Why (or Why Not) to Migrate to the Cloud | Cloud Zone
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同じコストで比較した時に、 物理サーバに比べてEC2にどのような制限があり、どのように性能が落ちるのか、という技術フォーラムや議論がたくさんある。同じ金額で、もっと多くのハードウェアや大きなハードウェアを買うことが出来ると議論している。なので、クラウドへ移行することは無鉄砲に見える。ならば、なぜクラウドへの移行が流行っているのか?もちろん、性能面だけを見れば、それは実に馬鹿げている。しかしそれ以外の面も見ると、性能が良くなくても、性能がクラウド適用を判断する要素にはならない。
CIOとCTOは「性能の制限がある中で、クラウドに移行して運用可能か?可能だとして、どのように移行すればよいか?」という質問を頻繁にしている。
もう一つの質問は、「クラウドにデータベースを置くことは良い考えか?」というもの。データベースは、強みでもあり弱みでもある。
クラウドの8大強み
- ディザスタリカバリの柔軟性 - スクリプトだけで実現。追加ハードウェアを購入する必要なし
- パッチ適用と更新が容易
- 運用の悩みを削減 - スクリプトと自動化で運用を中央化
- トラフィックの季節変動に向いている - 必要なキャパシティを使うだけ
- 初期費用が低い
- オートスケール - 閾値を設定すると、自動で新しくキャパシティを配備
- 対応が容易 - サーバのオフラインや新規起動
- 開発、品質管理、テスト環境のセットアップが容易
クラウドを使う場合のいくつかのハードル
- どのように運用するか?という文化を大きくシフトする必要性
- SLAと仮想サーバの信頼性が低い - ダウンしたサーバの管理・検出の新しい方法論が必要
- セキュリティが弱い - コンプライアンスとプライバシーを考える
- ディスク性能が変わる - MySQLデータベースの問題になりうる
- 新しい調達プロセスがハードルになりうる
これらのハードルの多くが、緩和可能である。クラウドへ配備されたインフラストラクチャの契約は大きい。
- 必要ならば暗号化ファイルシステムとバックアップを使う
- 社内か別のクラウドプロバイダにバックアップを保持する
- EBS性能を緩和する - アプリケーションスタックの全レイヤーにキャッシュを導入する
- PuppetやChefといった構成管理と自動化ツールを導入する