aws memo

AWS関連の備忘録 (※本ブログの内容は個人的見解であり、所属組織及び企業の意見を代弁するものではありません。1年以上古いエントリは疑ってかかってください)

訳:クラウドへの移行の理由(もしくは移行しない理由)

Why (or Why Not) to Migrate to the Cloud | Cloud Zone

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同じコストで比較した時に、 物理サーバに比べてEC2にどのような制限があり、どのように性能が落ちるのか、という技術フォーラムや議論がたくさんある。同じ金額で、もっと多くのハードウェアや大きなハードウェアを買うことが出来ると議論している。なので、クラウドへ移行することは無鉄砲に見える。ならば、なぜクラウドへの移行が流行っているのか?もちろん、性能面だけを見れば、それは実に馬鹿げている。しかしそれ以外の面も見ると、性能が良くなくても、性能がクラウド適用を判断する要素にはならない。

CIOとCTOは「性能の制限がある中で、クラウドに移行して運用可能か?可能だとして、どのように移行すればよいか?」という質問を頻繁にしている。

もう一つの質問は、「クラウドにデータベースを置くことは良い考えか?」というもの。データベースは、強みでもあり弱みでもある。

 

クラウドの8大強み

  1. ディザスタリカバリの柔軟性 - スクリプトだけで実現。追加ハードウェアを購入する必要なし
  2. パッチ適用と更新が容易
  3. 運用の悩みを削減 - スクリプトと自動化で運用を中央化
  4. トラフィックの季節変動に向いている - 必要なキャパシティを使うだけ
  5. 初期費用が低い
  6. オートスケール - 閾値を設定すると、自動で新しくキャパシティを配備
  7. 対応が容易 - サーバのオフラインや新規起動
  8. 開発、品質管理、テスト環境のセットアップが容易

 

クラウドを使う場合のいくつかのハードル

  1. どのように運用するか?という文化を大きくシフトする必要性
  2. SLAと仮想サーバの信頼性が低い - ダウンしたサーバの管理・検出の新しい方法論が必要
  3. セキュリティが弱い - コンプライアンスとプライバシーを考える
  4. ディスク性能が変わる - MySQLデータベースの問題になりうる
  5. 新しい調達プロセスがハードルになりうる

これらのハードルの多くが、緩和可能である。クラウドへ配備されたインフラストラクチャの契約は大きい。

  • 必要ならば暗号化ファイルシステムとバックアップを使う
  • 社内か別のクラウドプロバイダにバックアップを保持する
  • EBS性能を緩和する - アプリケーションスタックの全レイヤーにキャッシュを導入する
  • PuppetやChefといった構成管理と自動化ツールを導入する