aws memo

AWS関連の備忘録 (※本ブログの内容は個人的見解であり、所属組織及び企業の意見を代弁するものではありません。1年以上古いエントリは疑ってかかってください)

訳:UptimeとDCのTier

なるほー

Understanding “Uptime” and Data Center Tier Levels

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 DC業界は、Uptime、Tierレベル、可用性(Availability)、冗長性(Redundancy)、信頼性(Reliability)といった関連用語がたくさんある(laden with)。十分な情報を得た上で決定するために、これらの意味と、「建てるか買うか("Build vs Buy" analysis)」という問題への提案の何が重要なのかを理解することは重要である。

Uptimeの概念は、1993年に設立されたUptime Instituteが草分けであり、Tier分類システム(I, II, III, IV)の定義を紹介した。Tire IVは理論上の可用性で最高レベルを表す。今日、このTier分類システムは世界中で認知されており、平均5万平方フィートのデータセンターを複数持っているフォーチューン100の企業の多くがメンバーである。全員が Uptime Institudeを公式に購読していないが、Tire 2,3,4は、正確であってもなくても、設計や建物がDC全体の可用性や冗長性のレベルを決めるための共通用語になっている。

N,N+1,2Nという単語は、DCインフラ全体を構成する電源コンポーネントと空調コンポーネントの数を指すことが多い。Nは、危機的な負荷に耐えるだけのいかなるコンポーネントUPS,発電機、空調)の最小の評価になる。Nシステムはまったく冗長性が無く、いかなるコンポーネントの故障によってもDCの停止を引き起こす。事実上、Tier 1タイプのファシリティとなる。N+1と2Nは、コンポーネントの冗長性や電源系統のレベルを引き上げており、だいたいTire 2~4にマッピングされる。しかし、冗長化コンポーネントが継続的に可用性を保証していないことを理解しておくことが重要である。また、Uptime Instituteが認定したDC Tierレベルに従っていることも保証していない。

さらに、冗長性の他にも(besides)、計画メンテナンスや緊急補修を行うために、DCをオフラインにする必要を伴うかもしれない。 これは、コンピューティング設備の可用性に影響を与えずに、システムがバイパスされることを許す「並行運用性(concurrent maintainability)」とも関係する。Uptime InstituteはTireレベルシステムにおける「並行運用性(concurrent maintainability)」の明確な定義でしられている。これは、Tier IIIとTier IVのデータセンターを設計・認証する上で重要な条件の一つである。

ファシリティレベルにおけるインフラの冗長性レベルに併せて、インフラの運用・保守・サポートの手順の一貫性は、継続的に可用性を担保するために重要である。さらに、Uptime Instituteは、Tire分類評価システムに付け加える形で、データセンターの運用手順を定義・評価するために Operational Sustainability(運用継続性)というサブカテゴリを作った。

建てるか買うかのいずれを選択するにせよ、新築の建物やデータセンター設備プロバイダが提案してきた運用の履歴が正しいか理解するために、これらの要素をとても詳しく調査するべきである。Data Center Knowledge – Data Center Build vs Buy reportがダウンロード可能になっている。